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山形の雄大なブルーベリー農園をたずねて──月山高原




日本一のブルーベリー畑。

霊峰・月山のふもと、鶴岡市羽黒地区。
庄内平野を一望できる標高約300メートルの『月山高原』に、鈴木農園さんのブルーベリー畑が広がっています。

「鶴岡とブルーベリー?」
と、結びつかない方も多いかもしれませんが、鈴木農園さんはブルーベリー農園としては日本一の広さを誇り、その大きさはなんと東京ドーム2.5個分。2010年にベストアグリ賞・農林水産大臣賞を受賞、2019年には有機JAS認証を受けています。

ホームページ http://www.suzukihaguro.com/index.html

どうして月山高原がブルーベリーの栽培に適しているのか?
7月初旬、鶴岡市ふるさと納税スタッフが撮影のため『月山高原 鈴木農園』さんへ伺い、おいしさの理由に迫りました。


一目惚れから、想いを形に。

鈴木農園さんは鶴岡市役所から車で30~40分ほどの距離です。

①市役所を出発し、通称『羽黒街道』と呼ばれる県道47号線を東へ一直線に進みます。20分ほど車を走らせると、巨大な柿のオブジェの見える大きな交差点に差し掛かるので、右に曲がり、県道346号線に合流します。(曲がらずに進むと羽黒山に行きます。)
②5分ほど車を走らせると、のぼりが見えてきました。
③更に進むと、看板が立つ分岐を左に曲がります。
④坂を進み標高をあげていくと、大きな看板が現れ、目的地に到着です。

広い駐車場には色とりどりの紫陽花が咲いており、農園に彩りを添えていました。

受付棟の中は木のぬくもりが感じられ、天井には空調ファンが回っています。柔らかい風が吹き抜けて、なんだか南国リゾートにでも来たかのような気持ち良さです。

受付棟の中。

居合わせたお客さまと従業員の方の掛け合いで笑いが起きて、穏やかな時間が流れていました。この日は社長さんをはじめ15名ほどの方々が、別の場所のハウス栽培で摘み取り作業に励んでおられるとの事。

私たちがおじゃましている観光農園は、平日にもかかわらず複数のお客さまの姿がありました。東京から朝一の飛行機で来園し、収穫体験をされていかれたツアーの方々もいらっしゃったそうです。

商品コーナーもかなり気になりますが (^^;)
ブルーベリー農園の中を拝見させて頂きます。

きれいに手入れされたブルーベリーの木々。どこから撮影をしようか迷っていると、従業員の方が声をかけてくださいました。

「農園には40種類1万本ものブルーベリーの木があるんですよ」と!
良く見ると至る所にブルーベリーの種類が記載された看板が立っているではありませんか。

味のある小さな看板に、おしゃれな名前ばかり。ここでもなんだか外国に来たような気持ちになってしまいました。
近くの川を流れる沢の音が響いて、鳥のさえずりが聞こえます。高原に心地よく吹く風に気持ちが穏やかになりました。

鈴木農園さんは今年2023年に43年目を迎えました。
始まりは ” ブルーベリーへの一目惚れ ” 。長野県の可憐なブルーベリーに魅せられた鈴木繁治さんが始めたのが、有機栽培のブルーベリー農園です。

月山高原 鈴木農園 代表 鈴木繁治さん

ホームページより。

 それまではブルーベリーを見たこともなかった私が、30年以上前に研修で訪れた長野県で可憐なブルーベリーと出逢い一目惚れをし、そこから始まった「月山高原ブルーベリー」。はじめは何もわからないところからはじめ、3年目にしてようやく初収穫となりました。その時の感動は今も忘れません。
 冬期間の雪囲いや土つくりなど大変な作業はありましたが、毎年のように栽培本数を増やし今では1万本ほどのブルーベリーを栽培し個人としては日本一の規模となりました。今でも可愛らしいブルーベリーの収穫は楽しく、また観光農園をはじめた事でたくさんの子供たちの笑顔にも出逢う事ができました。

http://www.suzukihaguro.com/profile/index.html



なぜ、月山高原で栽培するブルーベリーは他の産地より優れているのか?
http://www.suzukihaguro.com/taste/index.html

おいしい理由①【寒暖差】

月山のふもとに広がる自然豊かな町・鶴岡市羽黒地区。土地の半分が山麓から山間にあります。

その中でも、標高300メートルにある月山高原に作られたこの農場。
1~2月には北西の季節風により零下10度まで気温が下がり、積雪は4メートルを超えます。標高1,984メートルの月山には多くの残雪が残り、そこから流れる伏流水が何本も通っています。

4月頃からは急激に気温が上昇し、夏は好天に恵まれ太陽の日差しが強く降り注ぎます。2014年の気象庁のデータによると、夏の庄内地方は東京よりも日照時間が長くなるそうです。この気温の大きな移り変わりは、ブルーベリーのみならず、庄内地方の作物を豊かにしてくれます。

代表の鈴木繁治さんの言葉には続きがあります。

 「農業なくして地域の発展なし」
 月山高原のある山形県庄内地方には豊かな自然があります。この自然をいかした農業の発展こそが今後の庄内を築いていくものだと思います。美味しい食べ物と豊かな自然に恵まれたここ庄内へ是非遊びに来てください。そしてその際は是非、月山高原にもお立ち寄りください。

http://www.suzukihaguro.com/profile/index.html


おいしい理由②【土】

ブルーベリーには(1)南方系のラビット種と、(2)耐寒性に優れる北方系のハイブッシュ種の二大品種があり、酸性土壌を必要とします。

鈴木農園さんでは、ハイブッシュ系ブルーベリー40品種1万本すべてが有機JAS認証を受けており、7haを超えるブルーベリー栽培の有機JAS認証は日本一の大規模なものです。

広い農園にバーク堆肥とピートモスなどの有機肥料を全面に散布し、一生懸命かき混ぜて土の奥深くまで酸素を通し無菌状態に造成。phも管理し、自慢の無農薬の土に仕上げました。

ホームページより。

耐寒性に優れる北方系ハイブッシュ種が伸び伸びと生育できる酸性土壌の農地で、ブルーベリーはたわわな実を結実させています。
月山高原のように恵まれた環境は、他では中々見る事ができません。

たわわに実ったブルーベリーたち。

たわわと実ったブルーベリーたちに、みんな撮影の手が止まりません。
代わる代わる持っていた(商品撮影の際に使う)反射板を、スタッフの1人が背中に挟めてくれました (^^;) これで撮影に集中できます(笑)


おいしい理由③【水】

従業員の方が「展望台もおすすめですよ」とすすめて下さいました。
道路の向かい側に広がる敷地へおじゃまします。
広い!

道路を挟んで畑が広がっています。

ちなみに、さくらんぼ農家さんでは鳥(スズメ)が果実を食べるためハウス内に侵入してしまうそうです。いちどハウス内に入ってしまうと追い出すのが難しく、最大の天敵だと仰っていました。

鈴木農園さんの場合、ハウス栽培をしている場所もありますが、この農園についてはシートをかける必要がないとの事。実は猛禽類が旋回していて、小さな鳥たちは近寄ってこないそうです。これも自然の摂理の中で恩恵を享受しているのですね。

広大な農園には休憩所も設けられていて、暑い日でも休憩が出来ます。

反対側の敷地を歩いていると、展望台の屋根が見えてきました。最後にこの丘をのぼっていきます。歩くとやっぱり広い~(^^)/~~~

ブルーベリー畑に囲まれた山小屋風の展望台。

そこからは、庄内平野を一望することができました。
少し分かりづらくて申し訳ありませんが、地平線には日本海!
爽やかな風が平野から吹き抜けて、体の体温がすーっと下がります。

反対側には、いま歩いてきた広大なブルーベリー畑ものぞめます!
奥に見えるはずの月山はあいにく雲の中に隠れてしまいましたが、月山からの伏流水が月山高原の中に染みわたり、この土地を潤していることが分かります。

6月初旬の月山。

この日は7月上旬とあって柔らかい日差しでしたが、今年2023年の夏は日本全国がこれまでにない猛暑に見舞われました。
ブルーベリーの木はもともと乾燥に弱いのですが、そんな猛暑の中でも鈴木農園さんではあえて水をまいていません。

それは有機肥料で一生懸命かき混ぜた”ふかふかの土壌”のため、本来は浅い根しか張らないはずのブルーベリーの木が奥深く根を張り、自ら土の中の浸透水を吸い上げるたくましい木になっているのです。

そのため、渇水時でも水やりは不要。太陽の恵みを一身に受けて、糖度12~14度の甘いブルーベリーが採れるのです。

http://www.suzukihaguro.com/taste/index.html


おいしい理由を実感。

秋が深まってくると、雪の重みで枝が折れないように、1万本の樹木の1本1本に囲いをしています。365日、労を惜しまず、わが子のように愛情をたっぷりかけて育ったブルーベリーは、1年間のご褒美のように素晴らしい実をつけてくれるそうです。

コクのある芳醇な甘みの乗った果実。

標高の高い土地ならではの寒暖差、そこに流れる清らかな伏流水、そして太陽の恵み。山形の厳しい冬を乗り越えて育った、”日本一のブルーベリー”。
農園を支えている従業員の皆さま、そしてこの土地を豊かにする”山の恵み”を実感し、美味しいブルーベリーができる理由が分かりました。

ちなみにブルーベリーは美味しいだけじゃないんです。
体にもとっても良いんですよ!

ブルーベリーの紫色。その色素を出すアントシアニンは眼に効能があり、精神の活性化を促進させると言われています。また植物繊維が豊富で、ビタミンC、カリウム、カルシウム、鉄分などを摂取でき、疲労回復、整腸作用、貧血防止に有効とされています。
ヘルシーで栄養満点のブルーベリーは、アメリカではスーパーフードとして重宝されているんですよ。

ふるなび「ブルーベリーの栄養」より



摘み取り体験もできます。

鈴木農園さんでは摘み取り体験を受け付けています。
ご家族と、ご友人と、個人でも楽しめます! ぜひ夏休みの想い出にいかがでしょうか?

期間 7月上旬~8月上旬
時間  9:00~17:00
料金  大人1,500円 子ども(3才~小学生)800円

※記事を作成した2023年9月時点での情報です。
 2024年以降の営業につきましてはご確認ください。

http://www.suzukihaguro.com/tourist/index.html


撮影した7月初旬は色づく前の緑色の実もたくさん。
色とりどりで可愛らしく、これからの成長が楽しみです。

大きいものでは500円玉サイズにもなるそうで、毎年、ブルーベリーの大きさを競うコンテンストも開催しています。挑戦してみてはいかがでしょう ♪

ホームページより。

摘み取り体験ではブルーベリージュースを1杯サービスで頂けます。
ご厚意で試飲させて頂きました。

「ひんやり冷たくて美味しい~」
「さらさらで飲みやすい!」
優しい美味しさにスタッフが一息つきます。

下記にて商品をご紹介しておりますが、鈴木農園さんのブルーベリージュースは加糖と無糖があります。こちらは加糖のジュースですが、市販のジュースのように甘い訳ではなく、ごく控えめ。ブルーベリーの甘みと酸味が抜群で、果実そのものを頂いている感じです。

購入したブルーベリーは冷蔵庫で冷やして頂きました。じゅわっと口の中に広がる芳醇な果汁に、思わず「甘い!」と声が出ました。なのに後味サッパリと爽やか。
食べきれない場合は凍らせるのもオススメです。解凍がすすむと水っぽくなるのでお早めにお召し上がりくださいね。

後日、プライベートで鈴木農園さんに伺い、ブルーベリーソフトを頂きました。フレッシュなブルーベリーの酸味が、乳牛のまろやかさと調和してベストマッチ!

普段は甘いものが苦手な私ですが . . .  このソフトは甘すぎず、どちらかと言うとジェラートに似た味わい。あっという間に完食です(^^)
周辺にはお蕎麦屋さんやレストランもありますので、羽黒山の観光とあわせて楽しめます。


鈴木農園さんの返礼品。

美味しいブルーベリーの理由を知っていただいた所で、鶴岡市ふるさと納税で取り扱っている鈴木農園さんの商品を改めてご紹介いたします。

今回、撮影させていただいた写真も使用しておりますので、ぜひ商品ページもご覧ください (^^ ♪

ブルーベリージャム
ブルーベリージュース

生でも美味しいブルーベリーを丁寧に手作りしています。

甘さがギュッと詰まった手作りのブルーベリジャム
Click! ▶ 有機栽培ブルーベリージャム 4個セット

さらさらと飲みやすい手作りのブルーベリージュース
Click! ▶ 有機栽培ブルーベリージュース 加糖 3本セット

体を健康に!無糖の手作りジュース
Click! ▶ 有機栽培ブルーベリージュース 無糖 3本セット

★【期間限定】
夏になると生のブルーベリーも取り扱っています。2024年は未定なので、気になる方は夏なったらチェックして下さるか、お問い合わせくださいm(_ _)m

ぜひ、ブルーベリーの美味しさを体感してみてください ♪

夏の月山山頂とつるまるくん


鶴岡市ふるさと納税 齊藤

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