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ANA SHONAIブルーアンバサダーと行く──しな織体験

山形と新潟の県境、冬は積雪量が2メートルを超える雪深い里『関川』。
古代よりここ関川に暮らす人々は、雪によって閉ざされる冬の手仕事として『しな織』を受け継いできました。
しな織は山に自生する科(しな)から木の皮の繊維をとり、繊維を糸に、糸を布として織りあげ、自家用の衣装や装飾品、漁網、濾し布、敷き布や収納袋として幅広く活用され、関川に暮らす人々の生活にかかせないものでした。

代々関川に伝わるしな織ですが、その起源ははっきりとはしていません。
村の家々に残された『いざり機』などは古代中国の様式を残していることから、その歴史の深さが窺えます。

■庄内初の伝統的工芸品に指定
鶴岡市関川と新潟県村上市において古くより伝承・生産される『しな織(布)』は経済産業省産業構造審議会から『羽越しな布』として伝統的工芸品として正式に指定されました。
伝統的工芸品とは、工芸品の特長となっている原材料、技術・技法の主要な部分が今日まで継承され、その持ち味を維持しながら産業環境に適応し改良、または時代の需要に即した工芸品であることを意味しています。

関川しな織センター リーフレット本文を引用

ANA SHONAIブルーアンバサダーのご紹介

https://twitter.com/SYO_kurashi

山形県(山形市)出身の佐藤(左から2番目)と、神奈川県出身の九鬼(右端)です。
客室乗務員として働く傍ら、昨年12月より庄内地域に移住し、庄内の魅力を発信するANA SHONAI BLUE Ambassadorとして活動しています。世界各国、日本各地とは異なる庄内ならではの魅力を発信していきます。佐藤は山形県出身ですが、内陸と庄内地域では全然文化が違うと実感しております。
雪国生活に今まで縁がなかった九鬼は、雪国ならではの知恵が詰まった文化に日々驚かされています。

「しな織り」という伝統工芸品を製作できるとあって、どんなものが出来上がるのか楽しみです!

しな織ができるまで

しな織りができるまでに手間がかなりかかっていて、厳しい自然の中で生きていく生活の知恵が根付いていることがとても興味深かったです。
木の皮を剥ぐところから、糸にしていくまでの工程が1年がかりなのは、かなり根気がいるなと感じました。
また、製品それぞれ時代に合わせた名刺入れやスリッパなどに変わっても、しな織の深い文化を残している姿に胸打たれました。

タッセルピアスづくり

タッセルピアスは、糸をつくる工程で出た端材を再利用してつくります。
難しそうに見えますが、グルグルと糸を巻き付け、カットしたら完成です。ナチュラルな色あいが可愛いらしい、存在感のあるピアスが出来あがりました!
ポイントに使った青い糸は藍染めのしな糸で、色を変えられるのも魅力的だと感じました。自分だけのオリジナルピアスに大満足です。

コースターづくり

初めて機織りを使いましたが、しな織りはいくらでも修復可能ということで、不器用な私でも完成させることが出来ました!

職人さんに直接手解きをしてもらいながら体験させて頂き、トントンと響く機織りの音が徐々に早まっていくと自分も職人になった気分を味わえました。
完成品が届き、家に帰ってからも関川の文化を思い出すことが出来ました。しな織のコースターは丈夫で水に強く日常づかいできて、とても実用的だと思いました。

石鹸づくり

しなの花 別名:リンデンフラワー

ハーブティーのブレンドにも使われるシナの花は、ほんのりジャスミンのような上品な香り。


石鹸をこねるのはなかなかに力がいりましたが、形を整えただけで完成!
こんなに簡単にできるとは思っていなかったので、とても楽しかったです。
最終的に思い思いの形に仕上がり、大満足でした。


しな織について見学・体験されていかがでしたか?

ずらりと並んだ機織り機

今回、実際に関川を訪れ、そこに暮らす方々に直接お話しを伺ったことで、雪深いからこその生活の知恵として、しなの木の性質を活かし様々な工程を経てしな織がつくられていることを学びました。そして関川には、これまでしな織によって受け継がれた歴史や文化が色濃く残っているのだと実感しました。私たちの体験を通して、「しな織」という深い文化が引き継がれていることを現代の人たちにも知っていただき、親しみを持ってもらえたらうれしいです。

佐藤さん、九鬼さん、寒い中ありがとうございました。
しな織体験については以下、関川しな織センターまでお問合せください。

関川しな織センター情報

関川地区の「しな織」と伝統的工芸品「羽越しな布」の拠点施設である「関川しな織センター」では、展示・販売スペースのほか、織り作業や加工・製作を間近に見学でき、しな織を身近に感じることができます。

◎体験(要予約)
 しな織のコースター作り体験ができます。
 ※詳細は同センターにお問い合わせください。

◎施設情報
 所在地:鶴岡市関川222
 電話:0235-47-2502
 開館時間:午前9時~午後4時
 休館日:毎週火曜日、冬期(1月~3月)の日曜日、お盆、年末年始
 交通:
   山形自動車道「鶴岡IC」から国道345号線経由車で約45分
   日本海東北自動車道「あつみ温泉IC」より車で約30分
   日本海東北自動車道「朝日まほろばIC」から車約80分
   JRあつみ温泉駅から車で約30分
 駐車場:約25台

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