見出し画像

2020(令和2)年度 鶴岡市ふるさと寄附金のご報告

全国の皆さまより、心温まるご寄附を頂きありがとうございました。このnoteでは、令和2年度の『鶴岡ふるさと寄附金』の活用実績について報告させて頂きます。

まずはこちらをご覧ください。

令和2年度報告書_鈴木

令和2年度は、『鶴岡市ふるさと寄附金』の合計は前年の2倍以上の10億7,610万円となり、様々な事業に活用させていただきました。

寄附金の使い道

皆さまからお寄せいただいた寄附金は、「ほんとうの豊かさを追求する みんなが暮らしやすい 創造と伝統のまち 鶴岡」(鶴岡市総合計画”めざす都市像”)を実現させるため、使い道を例示しながら寄附の使途を8つに分類し、寄附者の皆様に使い道の希望をお伺いしています。

その8つの分類をご紹介すると共に、令和2年度の活用実績について報告させて頂きます。


①市長に一任 

市長に一任をお選び頂いた方の寄附金については、皆川治市長の『未来創造プロジェクト』に活用させて頂きました。

『毎日、おいしい。ここで、暮らしたい。』という第二次鶴岡市総合計画キャッチフレーズを元に、幼児教育・保育無償化事業、子育て支援医療給付事業、慶応義塾連帯協定推進事業、企業立地促進事業、鶴岡DMO支援事業などに活用させて頂きました。

〇主な使い道

<慶応義塾連携協定推進事業>

鶴岡サイエンスパークでは、世界最先端の生命科学の研究と研究者の育成が行われています。その中核施設である慶應義塾大学先端生命科学研究所(慶應先端研)の研究教育活動を協定に基づき支援することにより、地域を担う人材の育成や知的産業の創出に向けた取り組みを促進しています。

TMeC全景写真_900

写真:鶴岡サイエンスパーク


<がんメタボローム研究推進事業>

政府関係機関の地方移転に関する方針に基づいて、国立がん研究センター・鶴岡連携研究拠点が鶴岡サイエンスパーク内に設置されており、慶應義塾大学先端生命科学研究所との共同研究により、世界最先端のメタボローム解析技術を生かし、がん診断薬の開発などの研究が行われています。こうした研究事業の推進のために皆さまから頂いたご寄附を活用させて頂きました。

プレゼン使用②_900


<幼児教育・保育無償化事業>

鶴岡市では、国の施策に基づき、幼児教育・保育の無償化を実施しています。対象者は3~5歳の幼稚園、保育所、認定こども園、認可外保育施設等の利用者、また、0~2歳は住民税非課税世帯として子育てのしやすいまちづくりを進めています。また、市独自に18歳未満を第1子とした第3子以降の保育料無償化も実施しています。

さらに、日本の「学校給食発祥の地」としても知られている鶴岡では、第3子以降の学校給食費の無償化も行っており、こうした支援に、皆さまから頂いたご寄附を活用させて頂きました。

令和3年度には、進学で本市を離れる若者の地元回帰、地元就職を促すために、総額で最大約200万円を支援する新たな仕組みとして、「つるおかエール」奨学金返済支援制度をスタートしており、少子化・人口対策を今後も推進してまいります。

幼児教育・保育無償化事業_1000


②暮らしと防災

暮らしと防災をお選び頂いた方の寄附金については、市民生活環境の整備のための事業に活用させて頂きました。

この分野では、『より安全で、安心なまちへ』をコンセプトに、広域コミュニティ推進事業、自治組織等運営活動対策事業、交通安全推進事業など、生活環境を保全し、一人ひとりが尊重され、心が通い合い、お互いを見守り支え合う、安全で安心して暮らせる地域コミュニティを構築します。

〇主な使い道

<交通安全推進事業>

高齢者等が運転免許証を自主返納しやすい環境づくりのためのバス・タクシー券交付等の支援に、皆さまからのご寄附を活用させて頂きました。

免許自主返納_1000

鶴岡市では、平成30年4月1日以降に、運転免許証を自主返納された方に、タクシー券、またはバス回数券5,000円分を交付しており、令和2年の実績は490件でした。今後も、高齢者の方のおでかけ支援を行って参ります。


③福祉と医療

福祉と医療をお選び頂いた方の寄附金については、健康福祉社会形成のための事業に活用させて頂きました。

③福祉と医療

この分野では、『いきいき健やかに暮らせるまちへ』をコンセプトに、妊婦健康検査、特定不妊治療費の市独自の上乗せ助成、家庭子育て機能育成事業、地域生活支援事業など地域の福祉や医療の充実を図り、市民一人ひとりが生涯を通じて安心して健やかに暮らすことができる社会の形成を目指します。

〇主な使い道

<健康診査事業>

鶴岡市では、生活習慣病予防や、早期発見のための健康診査を適切に実施することで、市民の健康を保持・増進を目指しています。

市民は生活習慣病予防を目的とした特定健診、40歳以上の方を対象としたがん検診(子宮がん検診のみ20代以上の女性が対象)を、年度内に1度受けることができます。この健康診査の際の自己負担額を減らすための事業費として皆さまからのご寄附を活用させて頂きました。


④学びと交流

学びと交流をお選び頂いた方の寄附金については、教育・文化の充実のための事業に活用させて頂きました。

④学びと交流_1000

写真:庄内藩校 致道館

この分野では、『未来を担う子どもを育て、文化が薫るまちへ』をコンセプトに、小中学校教育活動充実推進事業、チーム学校の推進支援事業、文化会館管理運営事業など、歴史と伝統に育まれた優れた文化のもと、ふるさと鶴岡を愛する、いのち輝く人を育て、歴史や文化でつながる交流を拡げていくことを目指します。

〇主な使い道

<チーム学校の推進支援事業>

鶴岡市では、鶴岡市立の小中学校において「チーム学校支援」として6つの取組を行っています。令和2年度は、学校教育支援員 54名、外国語サポーター 9名、ソーシャルワーカー 1名、スクールカウンセラー 2名、外国人子女の支援者 1名を新たに配置することで、児童・生徒の学習および生活の支援を行いました。

また、部活動指導員を配置することで、教員の負担軽減を目指しました。児童が専門的な指導を受けられる利点もあるため、引き続き継続して配置していきます。この「チーム学校支援」の事業費として、皆さまからのご寄附を活用させて頂きました。


⑤農・林・水産業

農・林・水産業をお選び頂いた方のご寄附金については、農林水産業の復興のための事業に活用させて頂きました。

⑤農・林・水産業

農林水産業は、鶴岡の食文化を支える基幹産業であり、米、枝豆、メロン、庄内柿など、鶴岡の農業産出額は山形県でトップです。

この分野では、『食の魅力を活かし発展するまちへ』をコンセプトに、農業人材育成確保事業、園芸作物の生産振興、鳥獣被害対策事業、漁業の担い手育成、新たなブランド魚の創出などを行うことで、人が集い新しいことにチャレンジできる、魅力ある農山漁村を形成し、豊かな食文化を支える農林水産業の生産拡大と所得向上を実現します。

〇主な使い道

<鳥獣被害対策事業>

鶴岡市では、「鶴岡市鳥獣被害防止計画」を策定し、農業者の生産意欲の低下や農地の耕作放棄を招く農作物被害の軽減に向け、野生鳥獣の被害対策を実施し、安心して耕作し暮らしていける環境づくりを推進しております。

画像12

令和2年度は、有害鳥獣の捕獲・追払い活動や、侵入防止柵・防鳥ネットの設置、地域での被害防止活動、狩猟免許取得等の支援にかかる費用として、皆さまからのご寄付を活用させて頂きました。


⑥商工と観光

商工と観光をお選び頂いた方の寄附金については、商工観光業の復興のための事業に活用させて頂きました。

⑥商工と観光

世界一のクラゲ展示「鶴岡市立 加茂水族館」

鶴岡市は、「出羽三山」「サムライゆかりのシルク」「北前船寄港地」の全国最多3つの日本遺産や、温泉、令和7年にリニューアルを予定する加茂水族館、ユネスコに認められた食文化など、魅力に溢れています。そして令和4年には、いよいよ酒井家庄内入部400年を迎えます。

雇用が増え、賑わうまちへ』をコンセプトに、食文化産業創造推進事業、商店街復興対策事業など、市民の暮らしを潤す力強い産業を振興し、人材を育てながら、国内外との交流を活発化させ、多くの人を惹きつける地域をつくります。

〇主な使い道

<食文化創造都市推進事業>

鶴岡市では、本市の食文化による取り組みを通じた人材育成を実施、検討すると共に、幅広い世代への食育活動について支援を行っています。

自由研究講座_1000

令和2年度は、鶴岡市の小学生に向け、食文化自由研究支援講座の開催、生産者との給食交流会の開催、また、一般家庭向けの地魚料理教室の開催など、食育活動、地産地消活動に力を入れました。

地魚料理教室_1000

その他にも、「つるおか麦きりプロジェクト」や「鶴岡の食材を活用した 嚥下食の開発」等々、鶴岡市内で行われる様々な食に関する取り組みに対して支援を行い、この費用として皆さまからのご寄附を活用させて頂きました。


⑦社会の基盤

社会の基盤をお選び頂いた方の寄附金については、社会整備基盤の推進のための事業に活用させて頂きました。

⑦社会の基盤

生活・活動を支える基盤が整うまちへ』をコンセプトに、空き家有効活用事業支援、地域住宅活性化事業などを行い、自然と都市が調和したコンパクトシティの形成を進め、交通や情報ネットワークの充実により市域内外の交流を促進しながら、誰もが安全で快適に暮らせるまちをつくります。

〇主な使い道

<空き家有効活用支援事業>

鶴岡市では、NPOつるおかランド・バンクと連携し、空き家の活用に取り組んでいます。令和2年度には2件の空き家が新たなスペースとして生まれ変わりました。

空き家有効活用支援事業

「八文字屋の横」にある空き家を改装した、レンタルスペース「ハチヨコ」は、コワーキングスペースやカフェ等の新たな事業を生み出す場として活用されています。また、平成22年に廃業した旅館を活用した「大学生向けシェアハウス」は、山形大学農学部の留学生向けに整備されました。
これらの空き家活用の取り組みの支援の一部として皆さまからのご寄附を活用させて頂きました。


⑧地域の振興

地域の復興をお選び頂いた方の寄附金については、『地域固有の特性・資源が生きるまちへ』をコンセプトに、各地域固有の特性や地域資源を最大限に生かし、地域住民が誇りと愛着を持ち、安心して暮らし続けることができる地域づくりを行いました。

〇主な使い道

<交通輸送対策事業>

鶴岡市では、市営バスの運用、路線バス運行事業者の車両更新費用への支援等を行っています。

市営バス

市営バスについては、羽黒地域2路線・朝日地域2路線の運用を行っています。また、路線バス運行業者については、赤字路線への運用に助成することで、市民の方々の交通を確保いたしました。その他、バス路線空白地域でのデマンド交通の運行に対する助成等を行い、こうした活動の費用として皆さまからのご寄附を活用させて頂きました。


医療従事者応援プロジェクト

『ふるさとチョイス』のサイトを通し、最前線で地域医療を支えていただいている医療従事者の皆さまにエールを送る「医療従事者応援プロジェクト」を実施しました。

贈呈式1

皆様から頂いたご寄附は、市内医療機関等の医療従事者への物資購入に活用させて頂きました。

購入した医療物資
N95マスク
アイソレーションガウン
プラスチックグローブ
キャップ
マテリアルワゴン
ステンレスハンディカート

贈呈先の医療機関
鶴岡市立荘内病院、鶴岡協立病院、湯田川リハビリテーション病院、鶴岡地区医師会、鶴岡地区歯科医師会、鶴岡地区薬剤師会 等

購入した医療物資は令和3年3月15日に行われた贈呈式にて、医療従事者の皆様の元へと渡りました。列席した赤川花火大会マスコットキャラクターの「はなぶう」も、エールを送り、医療従事者への応援・感謝の気持ちを表しました。


クラウドファンディング事業

鶴岡市では、『楽天ふるさと納税』のクラウドファンディングを通し、『~畑と食卓をつなぐまち~食文化創造都市つるおかの未来を担う若手生産者と若手料理人を育てたい!』をテーマに、皆さまからご寄附を頂きました。

鶴岡市立農業経営者育成学校「SEADSシーズ」では、皆様から頂いたご寄付をもとに、カリキュラムの作成や研修受入農家の確保、研修・相談・支援体制の強化を行いました。

クラウドファンディング事業_1000

若手料理人を育てる取り組みとして掲げていた、「第2回鶴岡次世代№1料理人決定戦」は、令和3年10月18日、19日に最終選考が行われる予定となっており、今後とも、日本で唯一のユネスコ食文化創造都市である鶴岡の豊かな食を守るために、新規就農者と若手料理人の育成を続けてまいります。


災害寄附

令和2年7月28日、新潟・山形・東北エリアを中心に発生した豪雨被害において、ふるさと納税サイトを通し、多くのご寄附を賜りました。鶴岡市では、河川の越水に伴う住宅エリアや農地の冠水をはじめ、陥没や土砂崩れ、法面崩壊に伴い一部道路が通行止めになるなど、多くの被害を受けました。

画像18

写真:令和2年7月豪雨

皆さまの温かいお気持ちを励みに、一日も早い復旧・復興に向けて、土砂の撤去や倒木の除去、市道・農道・林道等の再建を行いました。


さいごに

以上、令和2年度の『鶴岡ふるさと寄附金』の活用実績について報告させて頂きました。改めて、沢山のご支援を賜りありがとうございました。今後とも、鶴岡市をよろしくお願いいたします。

Twitterでは最新情報を発信していきます。是非、フォローお願いします!