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シリーズ「おとなの社会科見学」

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在来作物から先端技術の製品まで、鶴岡市のふるさと納税の返礼品は約1,400品目! 多彩な生産の現場を、ふるさと納税担当者が訪れました。
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記事一覧

いつでも“春の味”を──やまぜん食品

※こちらの記事は2023年8月に執筆したものです。 春を求めて 7月下旬、鶴岡市郊外。 蝉の声が大きく鳴り響き、真っ青な空には巨大な入道雲。外に一歩踏み出そうものならば、強烈な暑さに包まれ、刺すような日差しに体が焼けそうになります。 山の緑も濃いこの夏の時期、鶴岡市ふるさと納税スタッフは山菜の加工作業を撮影させて頂くために、車を走らせていました。 山菜は、口の中に広がるほろ苦い味が "春の味覚" とも形容され、待ちわびた春の訪れを告げてくれますね。 山に緑が増えて、土の

安心安全なパックライスを鶴岡から全国へ──ドリームズファーム

鶴岡は例年より10日も早く稲刈りが始まり、新米を皆様にお届けできる季節となりました。 昨今は水害や地震など災害に対する関心が益々高まり、「ローリングストック」として加工品を買い置きする家庭も増えたと聞きます。(ローリングストックとは備蓄用の加工品を普段から使い、使った分だけ新しく買い足して常に一定量を家庭に蓄えておくこと)。 いざという時、災害の中でも普段と変わらない味に救われた、という方もいるそうです。どうせ食べるなら美味しいものを食べたい、そうは思いませんか? パッ

ものづくりの現場から──JVCケンウッド山形

稲からカセットデッキへ 僕の恋人は黒いネコ 黒ネコのタンゴ タンゴ タンゴ…… 当時7歳の皆川おさむ少年が歌う童謡『黒猫のタンゴ』は大ヒットを記録。年間売上1位、レコードの売り上げは260万枚に達したと言われています。ときはオーディオ・ブーム全盛の1970年。ハイグレードな国産オーディオ機器が市場を席巻していました。 同じころ、鶴岡駅の北側には工業団地を造成する計画が決まります。1972(昭和47)年の荘内日報には、こんな記事が掲載されています。 高度経済成長期のさなか

ANA SHONAIブルーアンバサダーと行く──絵ろうそく絵付け体験

今回は城下町の面影を残す、鶴岡山王通り商店街。 富樫絵ろうそく店さんに、ANA SHONAIブルーアンバサダーのお2人とお伺いしました。 ANA SHONAIブルーアンバサダーのご紹介https://twitter.com/SYO_kurashi 東京都出身の坂本と神奈川県出身の九鬼です。 客室乗務員として働く傍ら、庄内地域に移住し、庄内の魅力を発信するANA SHONAI BLUE Ambassadorとして活動しています。世界各国、日本各地とは異なる庄内ならではの魅力

ANA SHONAIブルーアンバサダーと行く──しな織体験

山形と新潟の県境、冬は積雪量が2メートルを超える雪深い里『関川』。 古代よりここ関川に暮らす人々は、雪によって閉ざされる冬の手仕事として『しな織』を受け継いできました。 しな織は山に自生する科(しな)から木の皮の繊維をとり、繊維を糸に、糸を布として織りあげ、自家用の衣装や装飾品、漁網、濾し布、敷き布や収納袋として幅広く活用され、関川に暮らす人々の生活にかかせないものでした。 代々関川に伝わるしな織ですが、その起源ははっきりとはしていません。 村の家々に残された『いざり機』な

自宅でできるがんリスク検査「サリバチェッカー」とは?──サリバテック

鶴岡サイエンスパーク内に拠点をもつ株式会社サリバテックでは、『サリバチェッカー』を用いてだ液によるがんリスクの検査を行っています。 鶴岡市ふるさと納税の返礼品としても話題の『サリバチェッカー』は、現在のがんリスクを検査できるキットで、がんの早期発見に役立ち、なお且つ痛くない手軽な検査であることから注目を集めています。でも一体何故、だ液でがんリスクの検査ができるのでしょうか?そもそも、『がんリスク』という言葉自体にも馴染みのない方が多いと思います。 せっかく返礼品として選ん

〈つや姫〉誕生の地を訪ねました──水田農業研究所

鶴岡市のふるさと納税では、今年度の新米予約がスタートしました。これに伴い、「鶴岡のお米についてもっと知りたい!」と思い立ち、鶴岡市藤島地区の「山形県農業総合研究センター水田農業研究所」を訪ねました。 この研究所では、お米の品種改良や、栽培技術の開発を行っていて、なんと「つや姫」や「雪若丸」「はえぬき」といった、人気銘柄の誕生の地でもあります。 今回、鶴岡市ふるさと納税スタッフの取材を快諾して頂き、所長の中場さんから、沢山のお話を聞くことが出来たので、学んだ内容をみなさんに